ピースボート、訳せば平和船。
ピースボートが寄港することに合わせて、ディリ市内にはお土産屋さんが出店をしていました。
青い三角テント屋根が目印。なんかとんがり帽子みたいでかわいい♪
中には、ピアスやティモールの伝統織物「タイス」を利用した小物などが並んでいます。
以前は毎週のように海岸沿いに出ていたのですが、最近はめっきり見なくなってしまって。
どうしたのかなー?と思っていたところ、特別な時に出店されるようになったとのことでした。出店するのもなかなか難しいのね。
価格は、小さなポーチが3ドルぐらいからポシェット5ドルぐらい…などお手軽価格で取り揃えられていました。なかなか可愛い。
更に奥にはティモールのコーヒ―、お菓子などを売っている屋台のようなものも出店。
ティモールのコーヒーは日本にも少しですが輸出されています。
なかなか焙煎が強く、力強い味がするので是非出会ったら試していただきたいです。
また写真を取り忘れてしまったのですが、イチゴには慣れない日本語を書いて宣伝してあったりして、面白かった(笑)
正直、こんなにティモール人にやる気がある…というか活気がある場所も多くないのでびっくりすると同時に嬉しくなりました。
日本からのお客さんが沢山来て色んなことを感じてくれたら嬉しいなーって。
でもね、その時に女の子に日本人の人来る?買っていく?って聞いたら
「うぅん、見ていくだけで買っていかないの」って。しかも笑顔で。
そっか…そっか。
と、そんなことを聞いたら以前友人らと話してた事を思い出しました。
「企画型の旅行で何十万もするツアーには、ぽんっとお金を出すんだけど、実際に現地で何かお金を使うってなった時にはお財布の紐が硬いんだよね。」
ツアーなどに参加したことが人生一度もないもので(修学旅行を除いて)、企画型の旅行の魅力をあんまりわかってないのですが
確かにプロが組んでくれているツアーって安心感があるし、日本人の添乗員の方がついてきてくださるので心配も少なくて済むメリットがあるんだろうなって。
ただ、同時に思ったのは本当に“行った国を楽しむ”ということはできるのかな?って。
確かに言語面での心配も、身の安全に関しても異国に行けば心配は尽きないと思います。
それは先進国に行っても、発展途上国に行っても。
だからこそ、違うことをみつけて楽しむ。
私にとってのレベル100の幸せが、
現地の人には私にとってのレベル50でMAX幸せ。
もしそうなら、私はその人たちが幸せって感じられる秘訣を知りたい。見たいし感じたい。
言語が通じなくても目でみて、ご飯を食べてみて、一生懸命作ったものを手に取って思い出に家に持って帰って
同じ地球に住んでいる人の事を考えるきっかけになるといい。
旅行で人ががらっと変わる事は無いけど
見た世界が広がって
興味や関心の幅が変わって
少し疲れた心や、硬くなった頭、重くなった肩がふっと軽くなる。
日本から比べたら何もないし不便に思うかもしれないティモールだけど、<何もない>があります。
お土産の売り方(値段の表示)とか、品質の向上とかも課題は山積みだけど
ちょっと斜めに縫われたポーチとか、なんか知らないけど織り目から糸がぴょろんって出てるのとか
くすっと笑えちゃうミスも、味だと思って。
完璧な自分がいないように
未完成の幸せを、お家に連れて行ってあげてください。
きっと疲れた時に見たら、ふっと笑えるよ。