あれもこれも、まるっとDiak。

東南アジアの端の東ティモールから、ちょっと面白い情報を南風に乗せて届けます。

東ティモールのコーヒーは濃くて苦くて、深い。

日本では一般的にはコーヒーをドリップをして飲みますね。

 

コーヒー通の方であれば当たり前の知識だと思いますが

初めてティモール人にコーヒーを入れてもらった時の衝撃は半端ではありませんでした。

 

苦っ!甘っ!!

…これは泥ですか?

 

そう、コーヒーの粉、砂糖、お湯をコップに入れてよーーくかきまぜてから粉を沈ませて上澄みを飲むのが基本的なスタイル。

それはそれは、初めての時はすっごくびっくりしたのですが、後々になってくると美味しく飲めるようになるという。

これが順応性ということなのか、やはり現地の人は美味しい方法を知っているってことなのかなと。

ただ、コーヒーと共に砂糖が飽和状態で溶けきっていないのはいつまでたっても慣れません。

 

そして、最近ある動画をみて衝撃を受けた私。

ティモールのコーヒー産業について紹介しているビデオなのですが、

 

あれ?…ドリップしている。。

ドリップのことを、テトゥン語では 布で濾す と表現するのですが、

確かに布のドリッパーを使って入れている…。

そういう飲み方をする地方もあるんだと、まだまだ知らないことが多くて勉強になりました。

鍋で焙煎してましたが、真っ黒焦げで若干煎り過ぎではないかと思ったのはここだけの話です。

 

ただ、濾さないタイプのコーヒーの飲み方はコーヒーのオイル分が混ざって濁りのある味になるとおっしゃる方がいる一方で

新鮮で入れたてであれば、美味しさをストレートに味わえるのではないかと思う今日この頃です。

 

コーヒーは嗜好品の1つなので

これが答えとか、これが一番とかは無いものだと個人的には考えています。

味覚の好みも、嗅覚的な心地よいアロマも人それぞれです。

人は どこの産地のコーヒーがとか スペシャリティーコーヒーが とか

いろいろとコーヒーの1杯に付箋をつけて、そこにばかり目が行きがちです。

確かに色々考えれば手がかかっている物であることは間違いないので、きちんと評価されたいと思うのは至極当然のことですし

万人がプロではないので、たくさんある中で美味しいコーヒーに出会う手助けをしてくださることには感謝です。

 

友達から、近所の人から、通りかかった人から…

ちっちゃなことでお腹の底から笑って、

本当にくだらない話から

かなりディープな話までをグダグダ語らって

その風景の中に、自然に存在するコーヒーは 既にその環境において特別な一杯です。

 

確かに意味合いは違うかもしれないけど、

結局のところ世界で生産されているほとんどのコーヒー豆はスペシャリティーコーヒーには選ばれないわけです。

だったら、わたしは 飲んでくれる人にとってのスペシャルが見つかればいいと思う。

 

今のところ、贔屓目に見ても私にとって東ティモールのコーヒーはスペシャルな一杯です。

まだ味わったことがない方には、ぜひオススメしたい飲みやすいコーヒーです。

いつか、誰かが出会うその一杯に繋がりますように。